幼稚園プール死亡:元園長に罰金100万円求刑 横浜地裁

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◇11年7月の3歳園児水死で業務上過失致死罪

 神奈川県大和市の学校法人西山学園「大和幼稚園」のプールで
2011年7月、園児の伊禮(いれい)貴弘君(当時3歳)が水死した事故で、
業務上過失致死罪に問われた元園長、西山淳子被告(67)の論告求刑公判が
26日、横浜地裁(近藤宏子裁判長)で開かれ、検察側は罰金100万円を求刑した。

 弁護側は無罪を主張。判決は3月31日に言い渡される。
起訴状によると、プール(水深約20センチ)を設置管理する
西山被告は新任だった元担任教諭(24)=同罪で有罪確定=に対して
事故防止などの教育を行わず、複数による監視などの注意義務を怠ったとしている。

 検察側は「複数人による監視体制を取るのは容易だったはず」と指摘。
「被告は責任逃れの言動に終始している」と批判した。
弁護側は、被告が子供から目を離さないよう教員に頻繁に注意してきたと主張。
従前から新任の担任1人で監視し、事故もなかったとした。
意見陳述で、貴弘君の両親は「事故を繰り返さないよう、
幼稚園が何を守るべきか、判決によって明確にしてほしい」と要望した。【松浦吉剛】
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