ふじみ野市の保育所廃止問題 保護者らが条例改正直接請求へ

東京新聞
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 ふじみ野市が耐震強度不足の西・亀居両保育所を三月末で廃止するのに対し、
市立保育所の保護者らは、二保育所の存続を求めて
市条例改正の直接請求を行うことを決めた。
直接請求に必要な署名数は有権者の五十分の一以上で、
同市では約千八百人。週明けにも署名活動を始めるという。
同市で条例制定・改廃の直接請求が行われるのは、
二〇〇五年十月の合併による新市誕生以来初めて。

 保護者らが求める条例改正は、
昨年の九月議会で二保育所の削除が決まった市立保育所設置条例に、
あらためて二保育所を加える内容。
大阪府枚方市が二保育所と同じ軽量鉄骨造りの保育所に耐震補強を行った例を挙げ、
待機児童問題解決のために枚方市の工法を実施して、存続させることを求めている。

 署名活動をするのは、ふじみ野市立保育園PTA連合会(旧上福岡市側)と
大井地区保育所父母の会連合会(旧大井町側)の役員ら。
二十一日、署名活動を始めるのに必要な請求代表者証明書の交付申請を行った。

 署名が必要数に達した場合、市選挙管理委員会による審査などの手続きを経て本請求する。
市長は受理から二十日以内に議会を招集し、
意見を付けて条例改正案を提出しなければならない。
保護者側は「(二月二十七日開会の)市議会定例会に
改正案審議が間に合うようにしたい」としている。 (中里宏)
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