乳児湿疹や乾燥肌は、アトピーになりやすいの?

マイナビニュース
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子供の肌はとてもデリケート。季節の変わり目や環境の変化などでも、
すぐにカサカサしたり湿疹が出たり。
肌トラブルで皮膚科を受診すると、アトピーの気があると言われたのですが、
看護師さんたちは何と説明しているのでしょうか。

■子供の肌についての相談:「アトピーの気があると言われたものの、
診断はあせもや乾燥肌。アトピーの気があるってどういうこと?」

『2才児を乳児湿疹やあせもで皮膚科に連れて行くと、
たいてい「アトピーの気がありますね」と言われますが、診断はあせもや乾燥肌です。
アトピー性皮膚炎とはっきり診断されたわけではなく何だかモヤモヤしますが、
今回はたまたまあせもや乾燥肌だったというだけで、
肌が弱いとみんなアトピーなのでしょうか?
「とりあえずアトピーと言っておこうか」みたいな感じがして、
アトピーの気があるとはどういう状態なのか知りたいです。(30代・女性)』

■アトピーは遺伝的要素も含まれ、診断が難しい

アトピー性皮膚炎は、湿疹の現れ方に特徴がありますが、
遺伝的要素も関係しているためはっきりとした診断が難しいことが多いようです。

『アトピーとは、個人差がありますが、
普通の人には何でもないような刺激にも敏感だったり、
色々な症状を起こしたりする体質のことです。
乳児アトピー性皮膚炎の特徴は、
顔だけではなく身体の一部や手足にも湿疹ができ、
皮膚はジュクジュクしていたりガサガサして厚くなったり、耳切れなどもあります。
原因は食べ物だともよく言われますが、
遺伝的要因も含まれており断定は困難だと言われています。
なので医師は、アトピーの可能性もあるが、
断定はできないという意味で「アトピーの気がある」という言い方をしたのではないでしょうか。
 (小児科看護師)』

■アトピーの診断は、アレルゲンの特定から

アトピー性皮膚炎はアレルギー反応なので、
何に対してアレルギーがあるのか特定できなければ、
アトピーだと断定はできないようです。今後症状を繰り返す、
ひどくなるということがあれば、
病院でアレルギー検査を受けることも検討してはいかがでしょうか。

『様々な状態から皮膚の炎症は起きるので、
いったい何が原因なのか分からないことも多くあります。
アトピー性皮膚炎はアレルギー反応の一種なので、
お子さんにどのようなアレルギーがあるのか検査してみないと、
はっきりとアトピーの診断はできないことがあります。(産科看護師)』

『アトピーの気があるというのは、繰り返し皮膚が炎症を起こしているので、
何かに対してアレルギー反応を起こして皮膚炎になっているのではないか、
ということだと思います。
炎症や湿疹の状態が悪化したり、お子さんの生活に支障をきたすようなら、
きちんとアレルギー素因を検査してもらって
治療することも必要かもしれませんね。(産科看護師)』

『アレルギーとは、食物(卵や小麦など
個人差で色々)やダニ類・花粉等の特定な物に対し、
免疫反応が過剰に働いて身体に反応が起こった状態とされています。
診断が困難な場合は、接触性皮膚炎の疑いや、
アトピー性皮膚炎の疑いなどと診断されることはあるようです。
御両親が納得いくように、小児専門の皮膚科医などとよく相談されてはいかがでしょうか。 
(小児科看護師)』

毎回の診断はあせもや乾燥肌でも、繰り返し炎症を起こしていることから、
アトピーの可能性があるということかもしれません。
今後肌の状態をよく観察し、気になるようなら病院で
アレルギー検査を受けてみるのもよいでしょう。
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