【鳥取】子育てに「コーチング」 県内、取り入れる動き

Net Nihonkai
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 傾聴や対話によって相手の自己実現や目標達成をサポートする
人材育成の手法「コーチング」を、鳥取県内でも子育てに取り入れようとする動きが出始めた。
研修を受けた保育関係者からは「子どものやる気を引き出すことにつながる」
「感情的になりやすい場面で役立つ」などと効果を実感する声が上がっている。

■個性を尊重

 「まず子どもの気持ちを受け止めること」。
鳥取市賀露町南4丁目の賀露みどり保育園(和田尚子園長)。
1月中旬、国際コーチ連盟プロフェッショナル認定コーチの資格を持つ
足立博俊さん(66)=米子市=は「子育てコーチング実践編」と題して
職員12人を前に研修を行った。

 「子どもが否定的な言葉を口にした時も『不安に思っているんだね』と受け止める。
励ますのはその後。そうすることで子どものマイナスの感情が小さくなります」

 足立さんは「自分で考え判断できる子どもを育てよう」と呼び掛け、
頭ごなしに〓(f321)ったり決めつけたりせず、
相手の言葉を繰り返す「リフレイン」や「傾聴」、
枠組みを外して見方を変える「リフレーミング」など、
コーチングの技法を解説。参加者は子どもが泣きだした場面などを想定した
ロールプレーにも挑戦し、感じたことなどを共有した。

 コーチングは米国で開発され、近年は国内でもスポーツや企業、
学校、医療現場などで広がりを見せる。

 「個性を尊重し、相手のいいところを見つめて能力を引き出そうという考え方。
自発性を養うことにもつながる」と足立さん。
「よりよい保育を提供したい」と和田園長が同園での研修を足立さんに依頼し、
2年半前から月1回、園児や保護者とのかかわり方や職場のコミュニケーション活性化などを
アドバイスし、職員へのコーチングも行っている。
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