"立ち会い出産でセックスレス"は本当か、家族計画協会が調査

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 立ち会い出産は夫のトラウマとなり、
その後の夫婦間セックスレスの原因になる―そんな話がまことしやかにささやかれている。
しかし、日本家族計画協会が調査したところ、
立ち会い出産した夫婦の方がしなかった夫婦よりも
セックスレスの割合が少ないことが分かった。
一方で、セックスレスの夫婦は44.6%に上り、
妊娠と出産に関係するものが最も多かったという。

半数が立ち会い出産「経験あり」

この調査は、2002年から2年に1回行われている
「男女の生活と意識に関する調査」の第7回。
2014年9月、16~49歳の男女2,676人(平均年齢=男性33.9歳、女性35.3歳)に
アンケートを配布し、1,134人が回答、回答率は42.4%だった。

 その結果、セックスレスの夫婦は44.6%に上り、
夫婦生活に積極的でない理由として、
妊娠に関することが合計で最も多かった
(関連記事:セックスレス夫婦4割半、理由は「疲れている」「面倒くさい」)。

 また、立ち会い出産の経験があるのは、子供のいる夫婦の50.5%に上った。
このように一般的になってきた立ち会い出産だが、
夫と出産の大変さや感動を共有できるというメリットの一方、デメリットも指摘されている。
その一つが、出産の光景が夫のトラウマとなり、夫婦生活に影響してしまうというものだ。

夫の理解度が重要か

ところが、今回の調査では、立ち会い出産の経験別のセックスレス率は、
経験ありで44.6%に対して経験なしで55.0%と、立ち会い出産をした方が少なかった。

 同協会の北村邦夫理事長は「立ち会い出産できる夫婦は関係が円滑であり、
それがセックスレスになりにくくしているのではないか」と話している。

 なお、男性が立ち会い出産の目的を理解していると
セックスレスになる割合がさらに低くなり, 
「理解せず不安の中で立ち会った」の50.0%に対し、
「目的を理解していた」は26.3%だった。女性の理解の仕方では差が見られていない。
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