子どもの片付け 成功に導く3つのポイントとは

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「子どもに片付けられるようになってほしいけれど、
自分も片付けが苦手なのでどう教えてよいかわからない」といった声がよく聞かれる。
しかし、そもそも「片付け」とはなんのためにするのだろうか。
『ママと子どもの心地いい収納』の著者でライフオーガナイザーの鈴木尚子氏に、
親子で取り組む片付けのポイントについて伺った。

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「片付け」は本来、ものを最も使いやすい定位置に戻すことで、
「やりたいことをすぐやれる状態にする」こと。
そして、「家族みんなにとって心地よい空間をつくること」です。
つまり「片付け」は、見た目を整えるだけでなく、
「家族みんなにとって心地よいのはどんな状態か」という、
生活の土台となる部分を考えないとうまくいかないのです。
子どもに「片付けなさい」と言う前に、ぜひご自身でこの「土台」について考えてみてください。
そして、家をもっと居心地のよい場所にするにはどうしたらよいか、
家族で話し合ってみてください。

子どもたちは意外に片付けが上手です。
たとえばものを「選ぶ」こと。子どもには大人のようなしがらみがないため、
好き・嫌い、使う・使わないが実にはっきりしていることが多いのです。
なかなかものを選べない子もいますが、
「おもちゃは、この箱一つ分だけね」というように、大人が「枠」を決めてあげれば、
しっかりと選ぶことができます。
また、収納についてもさまざまなアイデアを持っていたりします。
ものの選び方やしまい方には、その子らしさが表れます。

片付けやすい環境作りのポイントとして、次の3つがあります。

(1)定量(ものが、「子どもが片付けられる量」になっている)
(2)定位置(取り出しやすく、しまいやすい「住所」が決まっている)
(3)定時管理(片付けるタイミングが決まっている)

このポイントを頭において、ぜひお子さんと一緒に片付けに取り組んでみてください。
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