6割の子どもが野菜嫌い!どうして「野菜ぎらいな子」になるの?

日刊アメーバニュース
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「うちの子、野菜だけきれいに残すの……」
「工夫しても全然食べてくれない」といった
ママの悲しいつぶやきが今多く聞こえています。
離乳食が始まった頃はよく食べてくれても、
2,3歳頃になると好き嫌いもはっきりするので、
子どもも嫌いなものはキライ!と全身でアピールしだします。
どうにか野菜を食べてもらおうとママの数々の工夫も、
あえなく失敗に終わっているのでは?
カゴメ株式会社が、全国の3歳~中学生の子どもを持つ母親800人に行った、
『子どもの野菜の嗜好』についての調査によれば、
子どもの約6割に野菜嫌いがあるのだとか。
3歳から小学校入学前の子どもに絞ってみてみると、
男の子は約6割、女の子においてはなんと約7割!にも上っています。
そこで今日は、野菜ソムリエの筆者が子どもの野菜嫌いのなぜ?
とそんな子どもにおススメの野菜おかず3選をご紹介します。

■子どもの「野菜嫌い」、なぜ?

ママとしては、栄養面のことを考えると、なんとかして食べてもらいたいものですが、
実は子どもの本能から見ると、ある程度は仕方のないこと。
実は、小さな子どもほど、“生きるために、
自分が生きていくために大事なものはなにか”を舌で選り分けているのです。
味覚には、甘味・旨味・辛味(塩辛い)・苦味・酸味の5種類あります。
そして甘味は、炭水化物や脂質、旨味は、
たんぱく質と脂質、辛味(塩辛い)は、ミネラル、苦味は毒、酸味は、腐っているもの、
とそれぞれ体が判断します。
中でも野菜は、ちょっと苦みがあったり、酸味があったりします。
だから、子どもは、本能的にそういった特徴のある野菜が苦手になるのです。
同調査でも、好きな野菜には、甘みや旨みのあるとうもろこしや枝豆が入っており、
やはり味覚が大きく影響していることがよく分かりますね。

■子どもの野菜嫌いと、「ママの野菜嫌い」は関係する?

さて、本能についてのお話をしましたが、それだけではなく、
ママの野菜嫌いもやはり子どもに影響してくるのは事実。
同調査でもママに野菜嫌いがあった場合、
子どもにも野菜嫌いがある割合は、73.1%という結果が出ています。
反対に、ママに野菜嫌いがない場合は、
子どもも野菜嫌いがない割合は60%以上となっています。
毎日の食事で、ママがその野菜を嫌そうにしていたり、
食卓にのぼらなかったりすると、
子どもも食べる機会が減るので苦手になるのは当然ですね。
さまざまな研究からも、ママは子どもにとってのモデルとなっているため、
子どももそれを見習ってしまうということが分かっています。
野菜が苦手なママも、ここは子どものためにも、
一緒に野菜を食べるように頑張るのが、
子どもの野菜嫌いを治す一番の近道かもしれません。

■ママが「子どもに食べてもらいたい野菜」を使ったアレンジ野菜のおかず3選

同調査でママが「子どもに食べてもらいたい野菜」としてランクインした野菜を使って、
子どもが食べやすい味にアレンジした筆者おすすめのおかずレシピ3選をご紹介します。

(1)ランキング1位:「ホウレンソウ」のグラタン

ホウレンソウは、さっと茹がいて、水にさらしたあと、
適当な大きさに切っておく。市販のグラタンの素で、
ホワイトソースを作り、最後にホウレンソウも加える。
皿に入れ、その上に卵を割り入れ、チーズを散らして、
焦げ目がつくまで焼いたら出来上がり。
ホウレンソウのシュウ酸が原因のえぐみも、茹でることで取れますので、
ぜひ茹でてから調理してくださいね。

(2)ランキング3位:「ピーマン」とジャガイモのカレー味きんぴら

ピーマンは縦に千切り、ジャガイモも千切りにする。
フライパンに油を入れて、さきほどのピーマンとジャガイモを炒めたら、
塩とカレー粉で味を調えたらできあがり。
ピーマンは縦切りにすると、繊維が壊れないので、苦みも少なくなります。
また、買う時は、ヘタの部分が六角形のものがおススメ。
五角形のものより、苦みが少なめです。

(3)ランキング5位:「にんじん」ごはん

米2合に、すりおろしにんじん2本を入れ、水をメモリのところまで加え、
コンソメ小さじ2、塩ふたつまみ入れて炊く。炊き上がったら、
バター10gくらいを入れ、混ぜてもおいしいです。
ウィンナーや、ツナなどお子さんのお好みの具材も入れると喜ばれますよ。

いかがでしたか?
これなら野菜嫌いの子どもも知らず知らずに
パクパク野菜を食べてくれるかもしれませんよ! 
どうしても食べてくれない場合は、野菜を通常の1/2以下にカットして、
なるべく目立たないようにして少しづつ大きくしていきましょう。
小さくても1度食べられたという経験を与えてあげることが大切です。
ぜひ試してみてくださいね!
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