【宮城県】認定子ども園124ヵ所に拡大

河北新報
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 子どもの健全育成や産み育てやすい地域社会を目指し、
宮城県が策定を進める「みやぎ子ども・子育て幸福計画(仮称)」の
最終案の概要が19日、分かった。
計画期間の2015~19年度、保護者の就労状況に関係なく児童を受け入れる
「認定子ども園」の設置を促し、
現行の15カ所を約8倍の124カ所に増やす数値目標を導入した。
 0~5歳児を預かる認定子ども園は、現行の保育所と幼稚園の機能を併せ持つ。
最終案では各市町村に1カ所以上設ける目標を掲げ、
主な内訳は仙台市59カ所、登米市17カ所、気仙沼市4カ所などを予定。
県は国の補助金などで財政支援する。
 17年度の待機児童解消を見据え、保育所や幼稚園、
認定子ども園などの受け入れ可能数と利用希望数の推計を記した。
 推計は各市町村による住民意向調査などに基づき算出。
待機児童の大半を占める0~2歳児の場合、
15年度は受け入れ可能数が利用希望数に約630人分足りないが、
18年度には約1400人分上回る見込みだ。
 保育士らの確保にも力を注ぐ。昨年6月に運用を始めた
「保育士人材バンク」を生かし、資格があるのに現場で働いていない保育士の就職につなげる。
地域住民や子育て経験者らを保育に関わる周辺業務に活用し、職場環境改善を図る。
 東日本大震災で被災した子どもがたくましく育ち、家族が孤立せずに子育てできるよう、
被災地の支援策を推進させることも盛り込んだ。
 最終案は20日、県次世代育成支援対策地域協議会などで示される予定。
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