子ども見守り目的 一人親家庭に配食サービス 鹿島市

佐賀新聞
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 鹿島市は新年度から、母子や父子家庭の子どもを対象にした弁当の配達サービスを始める。
一人親の家庭が増え、早朝や夜勤の就労形態から家が留守になりがちな中、
子どもの食生活の改善や安否確認を助ける狙い。
市によると、県内でも珍しい取り組みという。

 弁当の製造と配達は、市内の社会福祉法人に委託する。
中学生までが対象で、1食900円のうち市が500円、本人が400円を負担し、
1人当たり週2食程度の利用を目安とする。
市は高齢者と障害者を対象にした配食サービスを
それぞれ2000年と02年から続けており、今回は対象を拡大した形になる。

 新年度予算案には、子ども2~3人分の14万4千円を盛り込んでいる。
市福祉事務所は4月の市報で制度を呼び掛けるとし、
「需要がどれだけあるか分からないが、反響に応じて拡充したい」と話す。

 市内で高校生までの子どもがいる一人親は、
08年3月末で330人、14年度末見込みで約380人となっている。
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