地域限定保育士制度 神奈川県が15年度導入へ

カナロコ
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 黒岩祐治知事は25日、2015年度から
県独自の保育士試験(1回)を新たに導入し、
資格取得機会を年2回に増やす方針を示した。
国家戦略特区に創設される「地域限定保育士制度」を活用する。
16年度にも保育士試験を年2回とする方針を決めている国に先駆け、
保育士不足の解消に乗り出す考えだ。

 同日の県議会本会議で、
黒岩知事は「一人でも多くの方に県内の保育現場で活躍してもらうことが重要。
保育士になるチャンスを増やす年2回の試験を、
15年度中にも実現する必要がある」と述べた。
維新の党の宗像富次郎氏(横浜市港北区)の一般質問に答えた。

 現在、保育士資格取得のための国家試験は年1回だが、
政府は特区内で働ける新たな資格「地域限定保育士」を追加して
試験回数を年2回に増やす方針を決めている。
特区内で3年程度働いた後に全国どこでも就労できる制度で、
開会中の通常国会に関連法案を提出する予定。

 政府は同制度とは別に全国統一で実施している保育士試験も
年2回に増やす方向だが、導入は早くても16度になる見通し。
実施主体の都道府県に変更を促し、財政面で支援する考えを示している。
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