子どもの性被害防ぐ漫画 全国の学校などに配布へ

NHK NEWS WEB
------------------------------------------------------------------------------------------------
児童ポルノなど、子どもの性が商品化される被害の実態を
子どもたちに知ってもらおうと、東京のNPOが実際のケースを基に漫画を作り、
全国の学校などに無料で配ることになりました。

「BLUE HEART」と名付けられたこの漫画は、
性被害に関する相談を受け付けている東京のNPOが、
実際に寄せられた相談内容をもとに作ったものです。
漫画では、「短時間、高収入」などと書かれた求人チラシを見て
事務所に面接に行った女子高校生が、「アイドルになれる」などと言われ、
よく分からないまま契約書にサインをさせられたうえ、
裸になった映像を撮られて、ネットに出回ってしまったケースや、
受験などに悩む男子中学生が、相談をしていた大人の男性から性暴力を受け、
その様子を映した動画がネットに出回ってしまったケースなどが描かれています。
漫画には、被害にあった際の対処法や相談先も掲載され、
NPOでは今後、この漫画を全国の中学校や高校などに無償で配るとともに、
23日からインターネットでも公開することにしています。
漫画を作ったNPO法人「ライトハウス」代表の藤原志帆子さんは、
「スマホやネットの普及で、いまの子どもたちは不特定多数の大人たちから
性的に搾取される危険性にさらされている。
子どもたちに、まず実際にあった被害を知ってもらい、
思い当たることがあればすぐに相談してほしい」と話しています。
------------------------------------------------------------------------------------------------