【長野】県の野外保育施設認定 6月から申請受け付け

中日新聞
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 県は十七日、野外保育施設を独自に認定する
「信州型自然保育認定制度」の概要を決めた。
県が野外保育の質を保証することで、自然環境に囲まれた子育て環境をPRし、
都市部の人を呼び込む狙いがある。
野外保育施設を行政が認定する仕組みは全国初という。

 同日開かれた検討委員会で了承された。
制度は新年度からスタートし、六月から申請を受け付ける。

 県によると、野外保育に重点を置き、
屋外の体験活動が一週間で計十五時間以上ある「特化型」と、
通常の保育と組み合わせて、体験活動が
計五時間以上ある「普及型」の二種類の施設を設ける。
いずれも安全管理マニュアルの作成や自然体験活動に使える場所が
園庭以外にあることなど二十四項目の基準を満たす必要がある。

 保育施設からの申請に対し、有識者でつくる県の審査委員会が
基準を満たしているか判断する。
現在、県内に野外保育を実施している十六の団体があり、
複数の団体が申請の意思を示している。初年度は、
新規参入も含めて十五団体の認定を目標にしている。

 県の担当者は「自然体験を通じて子どもたちに成長してもらいたい。
信州の自然を生かした保育をPRし、移住促進にもつなげたい」と話している。
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