児童虐待の通告 最多の2万8000人超 去年

NHK NEWS WEB
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去年、虐待の疑いがあるとして全国の警察が児童相談所に通告した
子どもは2万8000人を超え、これまでで最も多くなりました。
警察庁によりますと、去年1年間に虐待を受けた疑いがあるとして、
全国の警察が児童相談所に通告した子どもは2万8923人と、
統計がある平成16年以降、最も多くなりました。
このうち、生命の危険があるとして緊急に警察が保護した子どもは2034人に上りました。
通告の6割近くに当たる1万7158人が
無視や暴言などで心に傷を受ける「心理的虐待」で、
このうち、家族が暴力を振るう場面を繰り返し目にして
心に傷を受けるいわゆる「面前DV」が1万1669人と
、前の年の1.4倍に増えました。
去年、警察が摘発した児童虐待事件は698件、
被害を受けた18歳未満の子どもは708人に上り、
いずれも前の年の1.5倍に増え、統計がある平成11年以降、最も多くなりました。
一方、児童のわいせつな写真を作るなどの
児童ポルノ事件の検挙数は1828件、被害に遭った子どもは746人で、
いずれも過去最多でした。
新たに罰則が設けられた盗撮による児童ポルノの製造での摘発は29件で、
このうち、腕時計型やペン型の特殊なカメラを使ったケースが10件ありました。
警察庁は児童相談所への警察官やOBの配置を増やし、
虐待を早期に見つけ保護するとともに、
児童ポルノについては特殊な機器の販売実態を調べることにしています。
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