敦賀半島、児童減で小学校姿消す

産経ニュース
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 児童の減少に伴い、敦賀市立西浦小(児童数9人)、
常宮小(同12人)の休校式が24日、両校体育館で行われた。
両校の児童は新年度から松原小に通う。美浜町の丹生小、
菅浜小も学校再編で3月末で閉校し、敦賀半島の全小学校が姿を消す。

 休校で同市の小学校は15校から13校に減る。
同市教委は小中一貫教育の導入も検討しており、
地方都市などで人口減少が進む中、学校再編が加速している。

 西浦小は昭和36年に市内の1小学校と2分校を統合して誕生し、中学校も併設された。
常宮小は明治6年に創立。ピーク時にそれぞれ100人を超す児童・生徒が在籍していたが、
近年は少子化で減少傾向が続いていた。

 保護者からは運動会など学校行事の開催が年々難しくなる上、
多人数で授業を受けられる教育環境を望む声があり、
児童の松原小への転校が決まった。スクールバスでの通学になる。

 常宮小の休校式では、卒業生らも集まった。
在籍する12人全員が同小での思い出を披露し、「花は咲く」を斉唱。
長谷川明生校長から下野弘喜教育長へ校旗が移管された。
5年の中村虎徹君(11)は「常宮小で学んだことを松原小でも生かしてがんばりたい」。
4年の槇谷羽南さん(10)は「皆仲がいいのが常宮小の良いところです」と話していた。
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