母親ら足立区に異議申し立て 「認可保育所入れず」

東京新聞
------------------------------------------------------------------------------------------------
 四月から希望する保育所に子どもが入所できなかった足立区の母親らが
二十三日、区に対し、行政不服審査法に基づき異議申し立てを行った。


 申し立てたのは、区内の親らによる「保育所つくってネットワーク」(斎藤真里子代表)の
呼び掛けに応じた母親五人。
区によると、四千三百十五人が四月一日の保育所入所を申し込み、
現段階では約25%に当たる千八十六人が入所できていない。

 非常勤で働く女性(37)は、二歳と一歳の子ども二人の認可保育所への入所を申請し、
不承諾とされた。「二人とも認証保育所に入所するが、一年しか在園できない。
五歳まで園庭で伸び伸びと遊べる認可保育所の環境を与えてやりたい」と訴えた。

 別の母親(32)はパート勤務の看護師で、認証保育所に通う長女(1つ)の
認可保育所入所を希望したが、かなわなかった。
「住んでいる地区に認可施設は二カ所。少なすぎる」と話した。

 同ネットも、待機児童の多い地域への認可保育所増設などを求める要望書を区側に提出。
足立区は二〇一六年四月までに、
五つの認可保育所(三百七十五人分)の整備を予定しているという。 (安食美智子)
------------------------------------------------------------------------------------------------