柏市 待機児童ゼロに 「認可断念」など7割減少


東京新聞
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 柏市は二十八日、認可保育所に入れない待機児童の数が今月一日時点で、ゼロを達成したと発表した。今月一日時点で、五千五百九十七人が認可保育園の入園を申し込み、自宅近くなど希望する保育園に入れず認可施設を断念したり、認可外施設に入った「入園保留者」四十一人を除き、全員が入園できた。 (三輪喜人)
 国が待機児童としてカウントしない入園保留者数も昨年四月一日時点の百五十一人に比べ約七割減少。市の担当者は「空き保育園の案内をするなど、入園希望者へのきめ細かい対応が功を奏した」としている。
 市は二〇一三年七月、増え続ける保育需要に応えるため、二カ年集中の「待機児童解消アクションプラン」を策定し、保育園の整備を中心に進めてきた。
 私立認可保育園を十一園、定員七百四人分を増やし、保育士らによる電話相談窓口を設置して、空いている保育施設を紹介する体制を整えた。
 市の担当者は「ある程度の量は確保できたので、保育の質の維持と、国基準でなく待機児童を完全にゼロにできるよう取り組んでいきたい」と話した。県のまとめによると、県全体の待機児童数は昨年十月一日時点で、二千六百二十六人。最も多かったのは船橋市の六百七人で次いで市川(三百七十六人)、浦安(百六十一人)と、上位を東京都に近い都市部が占めた。
 千葉市は今月、二年連続で待機児童数ゼロを達成したと発表した。
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