ナイジェリア:自爆テロ 4分の3は女性や子供が実行犯



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◇ユニセフ見解発表 ボコ・ハラムの犯行説強く

 【ヨハネスブルク服部正法】西アフリカ・ナイジェリアの北東部で相次いでいる自爆テロについて、国連児童基金(ユニセフ)は26日、昨年以降に起きた53件のうち少なくとも4分の3は女性や子供が実行犯だったとの見解を発表した。自爆テロは、イスラム過激派ボコ・ハラムによるとみられる。昨年1年間で26件だったが、今年は既に27件起きているという。
 ユニセフは「子供が大人によって恐ろしい方法で意図的に用いられている。彼らは加害者ではなく、一番の犠牲者だ」と非難した。
 ボコ・ハラムは昨年から少女らを使った自爆テロを多数実行するようになった。
 昨年7月下旬には、北部の中心都市カノで4回の自爆テロが相次ぎ、実行犯はいずれも10代の少女と報じられた。同時期には北部カツィナ州で爆発物を体に巻き付けた10歳の少女が逮捕された事件もあった。11月には、北東部マイドゥグリの市場で10代の少女2人によるとみられる自爆攻撃があり、少なくとも30人が死亡している。今年2月には、北東部ポティスクムで7歳ぐらいの少女が実行犯とみられる自爆テロがあった。
 ボコ・ハラム研究で著名なシンクタンク「安全保障研究所」(南アフリカ)のマーティン・エウィ上級研究員は、ボコ・ハラムが少女らを使う意図について「最も疑われにくく、注意を引かない。少女を使うことで社会や市民に大きな衝撃を与えようとしている」との分析を語っている。
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