廃止の福岡市補助金、市保育協会が継続求める


読売新聞西部本社
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 福岡市内の民間保育所でつくる市保育協会は27日、同市役所で記者会見し、国の「子ども・子育て支援新制度」の開始に伴って廃止された市の補助金について、「保育士の処遇改善のために必要」と継続を求めた。
 市内の民間保育所はこれまで、国と市が負担する開所8時間分の運営費に加え、開所時間を11時間まで延長した場合、市から長時間保育手当として年200万円の補助金を受けていた。
 4月に始まった同制度では、開所時間が一律で8時間から11時間に拡大。運営費も11時間分に増額されたため、市は「運営費に従来の長時間保育手当分が含まれる」として廃止した。
 同協会は会見で「新制度では常勤保育士を1人雇うことが求められており、長時間保育手当として流用できない。補助金の廃止は国の進める保育士の処遇改善に反する」と訴えた。
 これに対し、市も同日、記者会見を開き「新たな運営費には、これまでの補助金以上の費用が含まれている。継続する市の補助金もあり、園の運営に支障は出ない」と反論。今後、有識者らの意見を聞いて対応を検討するという。
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