働きやすい環境議論 来月5日、保育士100人結フェスタ

園児のきがえのイラスト(ソフト)


琉球新聞
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 県内の保育士不足が社会問題になる中、働きづらさの背景を知り、保育士を応援しようと、子育て中の母親でつくるNPOたいようのえくぼ(保志門るり江代表)が7月5日、浦添市の市産業振興センター「結の街」で「保育士100人結(ひゃくゆい)フェスタ」を開催する。交流を通じて保育士の連携を深めながら、働きやすい保育所運営の好事例を分かち合う機会をつくる考えだ。
 保育士不足の背景には長時間労働の割に賃金が低い、土曜や休日保育の対応で勤務が不規則、正規雇用率が低いなどの課題が指摘されている。そのため、早期に離職したり、保育士資格があっても保育以外の仕事に就いたりする人が多いといわれている。
 たいようのえくぼは、母親たちが執筆する子育て応援マガジンを発行している。保育士不足の背景を知りたいと、育児休業中の保育士たちの声を聞き取り、4月号に掲載した。仕事にやりがいを感じる声が多い一方で、「イベント時の壁面飾りやお便り帳の作成など目に見えない仕事が多くて家に持ち帰ることも」「大変な仕事なのに給料が安いので、辞めてしまう人や復帰しない人が多い」などといった声も寄せられた。
 保志門代表は「保育士を天職だと思っているが、育児休業明けの働き方に不安を抱いている人も多かった。保護者として保育所に関わっている立場から保育士のために何かできないかと考えた」と力を込める。その上で「職場(保育所)の垣根を越えて、保育士たちが働きやすい職場づくりを考え、明るい未来を話し合える場にしたい」とフェスタの趣旨を語った。
 フェスタは午前11時から午後3時まで。保育所でありがちな楽しい出来事を題材にしたビンゴゲームで幕開けし、宮古島市在住の男性保育士を中心につくる「男塾」らがパフォーマンスを披露する。午後1時10分から保育士座談会を開く。
 保育士だけではなく、保育問題に関心のある人も参加できる。飲食コーナーや木のおもちゃで遊べる場所も設けており、子連れでの来場もできる。
 フェスタの情報はtaiyonoekubo.com

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