View+:長居・自主保育活動「ジャングルようちえん」 創造性の芽、のびやかに 子どもの自由な遊び支える /大阪

木製の遊具であそぶ子どもたちのイラスト(カラー)


産経ニュース
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就学前の子どもの自主保育活動「ジャングルようちえん」。親同士が話し合い、信頼関係を築きながら、長居公園(大阪市東住吉区)で続けている。カリキュラムも園舎もなく、先生もいない。あるのは子どもが遊びまわる自由と、それを支える親たちの存在だ。
 保育園での子育てに疑問を持ち、「もっと子どもたちを自由に遊ばせてやりたい」と考えた母親2人が1987年春に始めた。現在は6家族、10人の子どもが参加している。
 週4日、当番の親2、3人が見守るなか、「外遊び」を基本に1日好きなように遊ぶ。創造性を生かせるよう遊具がないところを選び、たとえけんかを始めてもすぐには止めずに子ども同士での解決を見守る。2人の子どもを連れて奈良市から通う米本玲子さんは「けがさえなければいい」と話す。
 口コミやネットで活動を知って共感したメンバーが、入れ替わりながら続けてきた。当番の会議と、親と子が集まる会合を月1回ずつ開いている。その日の活動に問題があった時は、当番会議で話し合う。子ども2人と通う元保育士の中小路侑子さんは「答えは出なくても、腹を割って話し合い、寄り添うことが大事だと思う」と言う。
 そこには他人の子どもであっても関係なく、共に育てているという思いがある。活動はまもなく30年になる。【三浦博之】
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