子どもがよい行動をしたときのほめ方とは どならない子育てのために覚えておきたい4つのこと

子どもがよい行動をしたときのほめ方とは どならない子育てのために覚えておきたい4つのこと


Benesse 教育情報サイト
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茅ヶ崎市役所で人気の子育て講座「どならない子育て練習講座」。ベネッセ教育情報サイトでは、この講座の事業化に携わり、『どならない子育て』の著者でもある茅ヶ崎市こども育成部の伊藤徳馬氏に、子どもをどならずに済むしつけの基本について伺った。
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子どものよい行動を増やしていくためには、子どもがよいことをしたときに、たくさんほめることです。その際のポイントは、下記の4つです。
(1)賞賛を与える
(2)よい行動を具体的に表現する
(3)なぜよいのか、子ども側の理由を話す
(4)よい結果を与える (頭をなでる、抱きしめる)
一方、子どもが悪い行動をしてしまったときには、「悪い結果」を与えます。ここで重要なのは、悪い結果というのは、罰ではありません。「悪いことをしたらおやつ抜きよ」といった、子どもにとって大きな罰だと、ショックのほうが大きくて、反省や行動を改めるどころではなくなってしまいます。子どもが「しまった」と思う程度のものにとどめておきましょう。たいてい下記の3パターンを使うとよいようです。
(1)子どもたちの楽しみに制限を加える
(2)もう一度正しい方法を子どもにさせる
(3)元に戻させる、責任をとらせる
例を挙げて説明します。そろそろ幼稚園に行く時間ですが、遊んでいてなかなかしたくをしようとしないAさん。お母さんは食事の片付け、洗濯物干しと大忙しです。家事の間、お母さんはAさんに「早くしなさい」「何度言ったらわかるの」と、何度も注意しますが、Aさんはまったく聞こうとしません。この場合、保護者は以下のようにします。
(1)問題行動をやめさせる
(2)悪い結果を与える
(3)子どもにしてほしい行動を説明する
(4)練習させる → ほめる
翌日、お母さんが声かけをしてすぐにできたら、見落とさずにほめることで、しつけの効果が一気に上がります。いきなり完璧にしたくをできるようにするのは難しいので、靴下を履くなど簡単なことから始めてみてください。靴下を履くことができたら、次は洋服を着替える、その次はパジャマを畳むという具合に、一人でできることを徐々に増やしていきましょう。
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