十六銀が「企業内保育所」 来春開設、東海地銀初

写真:十六銀が「企業内保育所」 来春開設、東海地銀初
女性活躍推進について提言した「輝けなでしこ☆プロジェクト」のメンバーら=岐阜市神田町、十六銀行本店

岐阜新聞
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 十六銀行は26日、企業内保育施設を来春に開設する、と発表した。育児休職からの早期復帰による女性行員の活躍推進が狙い。さらに来年4月から半日年次休暇制度を導入するほか、在宅勤務導入に向けた検討も開始。行員の家庭と仕事の両立を支援し、多様で新たな働き方の実現を加速させる考えだ。
 同行によると、企業内保育施設を設置している地銀は全国的に少なく、東海3県では初めて。女性行員が能力を発揮して活躍できる職場づくりを自ら考える「輝けなでしこ☆プロジェクト」が9月に行った提言を受け、施設設置を決めた。
 本店に勤務する行員らの未就学児を対象とし、本店近くに施設を用意、運営は外部委託する予定。ここ十数年、共働きの行員が増加傾向にあることに加え、育児休職が常時120~140人いることからニーズは高いとみている。
 半日年次休暇は男女問わず取得できる。子どもの学校行事への参加など各行員のライフスタイルに応じた働き方の実現につなげる考え。在宅勤務は来年1月から本店の各部で試行を始める。週2回を上限に、商品の企画立案や情報収集、事務作業などにあたる。プロジェクトチームも立ち上げ、在宅勤務の対象業務や試行部署の拡大に向けて検討する。
 さらに提言を踏まえ、女性活躍推進についてのビジョンを明確化するため基本方針、行動目標、数値目標も設定した。
 基本方針は「女性を更なる活躍のステージへ!じゅうろくに新しい風を!」。▽代理以上の女性を2014年度末(87人)をベースとして20年度末に2倍▽代理以上に事務、FAリーダーも加えた「リーダー職」以上に占める女性の割合を20年度末に20%-と掲げた。10月1日現在、リーダー職以上に占める女性の割合は15・1%。
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