短時間勤務の子育て社員、「もっと働く」一歩踏み出す


産経ニュース
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“若者呼び込み作戦”の王道といえば、子育て世帯への支援策であろう。とはいえ、ほとんどの自治体で取り組んでいるものの、なかなかインセンティブを発揮しづらいのが実情だ。
 やるからには、とことん展開することだ。将来的に、子育て産業の集積地となるぐらいの“伝説の街”を目指すのである。
 すでに子育て世代の間で評判となっている自治体はいくつもある。
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 「母親として一番心配なのが子供の健康。中学を卒業するまで医療費が無料なので家計が助かる。この町なら2人目、3人目も出産できると思う」。静岡県長泉町に住む小山万里江さん(29)は長男(1)を膝に抱えながらこう話す。
 小山さんは昨年3月、夫の転勤に伴い、兵庫県姫路市から引っ越してきた。「何もない田舎で暮らしていけるだろうか」。出産直後だったこともあり、当初は見知らぬ土地での新生活に一抹の不安を感じていた。
 転居後、長男が夜間に発熱することがしばしばあった。「地方では医者に診てもらうまで時間がかかると思ったけど、病院間の連携が良くてすぐ受診できた」。長男はこれまで数回、夜間の救急外来で治療を受けたが、いずれも対応が早く、無料で受診できたことで安心感を得たという。
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