高知発ベビーシューズがモナコ王室の双子ロイヤルベビーの元へ ネット動画がきっかけ

高知発ベビーシューズがモナコ王室の双子ロイヤルベビーの元へ ネット動画がきっかけ

高知経済新聞
------------------------------------------------------------------------------------------------
高知のベビーシューズ通販専門店「チョーチ・チョーチベビーシューズ」(高知市介良乙、TEL088-855-7688)が製作販売を手掛けるベビーシューズが現在、ネットで話題となっている。

同店は昨年6月、モナコ公国の元首アルベール2世とシャルレーヌ公妃夫婦との間に生まれた双子のジャック公子とガブリエラ公女に自社のベビーシューズを送り、モナコ公国の公式動画サイトで配信されるなどして多くの注目を浴びた。ネット上には「この白い靴がかわいい」「一生の思い出に残る」などのコメントが寄せられている。

 片岡社長によると、モナコの王室で行われた洗礼式の様子を昨年5月に動画サイトで見たことをきっかけに「公子と公女の足を守るシューズとして役に立ててほしい」と同6月にモナコ王室に自社のベビーシューズを贈ったという。片岡社長は「サイトでガブリエラ公女が当社のシューズを履いているのを見て、受け取っていただけたことを確認できた時は感動して涙が出た」と笑顔を見せる。

 片岡社長は、自身が924グラムの超低出生体重児を出産した際、10センチ未満のシューズがないことに気付いたという。歩きはじめの赤ちゃんの足を守るための小さなシューズを義肢装具士、靴製作技術者と共同で開発を始めた。

 靴の本体は「伸縮性」「吸湿発散性」を持つ革素材を使い、インナーには医療系のシューズに採用されている「光消臭」「抗菌素材」を使う。縫目を極限まで失くし、片足(40~45グラム)と軽くして足への違和感や負担を少なくしたという。

 商品ラインアップは、「ハッピークローバー」(1万1,880円)、「フォーマルベア」「スニーカーオレンジ」(以上1万2,960円)、「スニーカーキャッチ」(1万5,120円)など。

 片岡社長は「足育は、正しい靴の選び方や履き方などを知り、トラブルのない足を育てること。当社では愛情伝達業として、赤ちゃんの小さな足を保存し、将来お父さん、お母さんの愛情、思い、親子の絆となるシューズをこれからも作っていく。モナコ王室の双子にもそういった愛情を込めて贈らせていただいた」と話す。

------------------------------------------------------------------------------------------------