子育てにやさしい大賞の初代グランプリに輝いた代表者と、選んだ母親ら=東村山市で |
東京新聞様
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母親たちが「子育てに優しい」と実感した場所を選ぶ「第1回東村山市子育てにやさしい大賞」が決まった。絵本やおもちゃを取りそろえた書店、楽しいイベントがある公園…。グランプリなどを受賞したスポットに掲示されるステッカー=写真=は「優しさ」の証しだ。 (萩原誠)
表彰式は十九日、市子育て総合支援センターころころの森(野口町一)であった。それぞれのスポットの代表者らに表彰状とステッカーなどが贈られた。
主催は、ころころの森の指定管理者で、市内の子育て情報を発信するサイト「ころころネット」の運営団体、東村山市子どもNPOユニット。受賞、ノミネートされたスポットには、ステッカーを掲示するほか、「ころころネット」で紹介する。
投票は昨年十一月~今年一月、インターネット上や子育て施設で行われた。六百五十一票が集まり、商店部門二十三件、飲食店部門二十件、施設部門十七件、公園・その他の部門十五件の四部門計七十五件が候補に挙がった。
グランプリは、商店部門が、児童書や玩具、保育関連の書籍を販売する「トロル」(野口町)。四部門のうちでも最多の四十八票を集めた。「子どもにも大人にもいい絵本や本、おもちゃがいっぱい取りそろえてある」と評価された。
飲食店部門が二十六票の「本格インド料理ピアーズ」(本町)で「ナンがおいしい。お店の人たちがとても温かくて、子どもに優しい」。
施設部門は、表彰式会場でもある「ころころの森」で、三十八票。「とっても温かくいい雰囲気。お友達もつくれそう」と評価された。公園・その他の部門は「大岱稲荷(おんたいなり)公園」(恩多町)で、四十一票を集めた。ここでは地域の人たちが春から秋にかけて月一回、三世代交流の日としてイベントを開催している。「交流の日は、ターザンロープやブランコが最高。ブランコはハイジの気分が味わえます」
サイトで紹介する子育て情報は行政関連が多かったが、お店など民間の情報を望む声に応えようと大賞を企画した。メンバーの鈴木千佳子さん(47)は「福祉や商業など、交流が少ない部門でも『子育てに優しい』という視点で交流でき、子育て応援の機運が盛り上がるよう続けたい」と話している。