大丈夫?“保育の質”



あさイチ
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保育士が子どもをひもで縛ったりたたいたりするなど、保育施設での事件が相次いでいます。待機児童解消のために保育所の増設が続く一方で、「保育の質」の低下が問題になっているのです。背景には、保育士が置かれた厳しい労働環境や低い待遇、保育中に事故が起きても原因を究明し教訓を生かすしくみが整っていないなどの問題があります。安心して子どもが預けられる保育施設にするには何が必要か考えます。

やっと見つけた保育施設で・・・

自分の子を預けた保育施設で、保育の内容に大きな不安を感じたという母親を取材しました。
あわせて、施設を監督する行政と施設の対応についてもあわせて取材。ご紹介しました。

保育施設で不安を感じた場合

・保育施設側に率直に相談してみることが第一ですが、それでも不安が解消されない場合は、管理監督する自治体(都道府県や市区町村)に相談してみてください。
・必要と判断されれば、立入調査を行う権限があります。

保育中、突然起きた悲劇

保育施設での午睡中の事故でわが子を亡くした遺族を取材。睡眠中の安全管理のあり方について検証しました。また、この事故を教訓に、さいたま市で始まった事故防止策についてもあわせてご紹介しました。

<保育事故どう減らす?>
さいたま市の事故防止策
・すべての認可外保育施設に呼吸チェックを義務づけ
・抜き打ちでの立入調査

<保育士が足りない?>
国の計画
2017年度末までに50万人分の受け皿→保育士9万人が新たに必要。

<保育士の待遇は?>
平均賃金:約21万円
(全職種平均30万円)

平均勤続年数:7.6年
(全職種平均12.1年)

離職者:3.2万人/年
(就職4.6万人/年)
厚労省調べ(2014)



パートを活用し、保育士に学びの機会を

「保育の質」を高めるために、パートを雇用し、職員会議や研修などを行っている保育園を取材しました。しかし、人件費をねん出するため職員の給与を削らなければならないというジレンマを抱えています。
「社会福祉法人 こぐま保育園」(さいたま市 認可保育園)
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