赤ちゃんを段ボール箱の中に!?乳児死亡率が世界で最も低いフィンランドの「秘密」

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TABI LABO
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フィンランドでは、妊娠4ヵ月を迎えた家庭にふたつの選択肢が与えられます。ひとつは育児給付金を受け取ること。もう一方は、「ベビーボックス」という段ボール箱を受け取ること。
みんな給付金を選ぶと思うでしょう?ところが、全体の95%がこの“箱”を選ぶそうです。理由は、中に入ってるアイテムがとても便利だから。

「ベビーボックス」って?

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1930年代に始まった「ベビーボックス」の歴史。もとはベビーベッドを購入できない貧困層のために、政府が配り始めたものでした。
当時のフィンランドにおける乳児死亡率はおよそ10%!そんな深刻な課題に対して講じられた国の安全対策が、この段ボール箱セットを配布することだったというワケ。

赤ちゃんを守ろう!

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配布後、乳児死亡率は劇的に改善。絶妙なサイジングで、赤ちゃんの寝返りによる窒息リスクを軽減できるそうです。
はじめは貧困家庭のみに配られていましたが、すぐに誰でも受け取れるようになりました。どんなものが入っているのか動画で確認できますが、その充実度にはビックリ。
内容は、生後1年を無事乗り越えられるように用意されています。様々なサイズの洋服、再利用できるおむつやよだれかけ、そのほか体温計、育児マニュアル、アウトドア用品などなど。どれも赤ちゃんの性別に依存しないデザインとなっており、次の出産の際にも再利用できるとあって、重宝されているようです。
なかには、妊娠中の妊娠を防ぐためにコンドームまで。
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フィンランドにおいて、「ベビーボックス」は祝福の象徴。ボックスを受け取った日は、家族でパーティー!
そんな話がBBCによって取り上げられたのが2013年。これをきっかけに、世界的に認知されました。その後、ヘルシンキの企業が「The Finnish Baby Box」を製品化し海外への流通が実現。今では多くの地域から注文を受け付けています。
日本からも購入でき、価格は送料込みで55,364円。ムーミンバージョンは、83,116円。注文から2ヵ月程で届くそうです。身近に出産を控えている人がいたら、プレゼントとしても喜ばれそうですよね。ホームページには日本語による説明もあります。一度覗いてみては?

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