諫早に初の子ども食堂 不動産会社、市中心部に

諫早に初の子ども食堂 不動産会社、市中心部に


西日本新聞
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 諫早市栄町の商業ビルの一角に15日午後5~7時、同市で初めての「子ども食堂」がオープンする。ビルを所有する同市のホテル・不動産業「ジスコ不動産」が運営。日頃、満足に食事を取れない子どもたちに毎月2回、夕食を無料で提供する。子どもの貧困が社会問題になっていることを報道で知った徳永耕一社長(69)が「温かい食事で子どもを笑顔にできれば」と開設を思い立った。
 ビルは、市中心部のアーケード街の近くで、2011年10月まで映画館が入っていた建物。現在はジスコ不動産が買い取り、多目的施設「文化ホール諫早パルファン」として活用している。食堂は1階の旧たこ焼き店の区画を利用する。同社が調理器具などを持ち込み、カレーやおにぎり、唐揚げなどを提供する。近くにテーブルやいすを置き、子どもや保護者同士が交流できるようにするという。
 県こども家庭課によると、同課が把握する県内の子ども食堂はこれまでに長崎市と佐世保市にあり、同社で4カ所目。徳永社長は「試行錯誤を重ね、メニューや取り組みを充実させていきたい」と話している。
 7月以降は毎月第2、第4水曜日の午後5~7時に開く計画で、2回目は同13日の予定。子どもは無料、同伴の保護者には低料金で提供する。
=2016/06/15付 西日本新聞朝刊=
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