子どもの高次脳機能障害の症状など 都がリーフレット作成


東京新聞
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◆症状や相談先まとめ 都がリーフレット
 子どもの高次脳機能障害の症状や相談先をまとめたリーフレットを、都が初めて作った。この障害は、頭の病気やけがの後遺症により記憶や注意力などに支障が出る。作成に携わった、この障害がある子を持つ女性は「病気や事故の後に子どもが変わってしまった、と気になる場合は手に取ってほしい」と呼び掛けている。
 数分前に言ったことを忘れる、授業に集中できない、疲れやすい、いつもあくびをしている、すぐに怒る…。子どもの高次脳機能障害で出やすい症状だ。
 急性脳症や脳腫瘍などの病気、交通事故や転落によるけがで脳が損傷を受け、脳機能の一部に障害が起きるのが原因とされる。子どもの場合、先天的な脳機能障害が原因とされる発達障害と思われたり、性格や発育上の問題などとされたりして、本人や家族が気づかない場合もある。
 リーフレットはA3判三つ折り。北区の大学四年生中村日向子(ひなこ)さん(22)が、この障害がある弟らをモデルに描いたイラストを掲載。チェックリストを付けるなどして症状を分かりやすく説明し、相談機関も載せた。
 区市町村の福祉課や保健所、児童相談所などで配布している。問い合わせは都心身障害者福祉センター=電03(3235)2956=へ。
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