貧困地域出身の金メダリストの名前冠した幼稚園が開園


NHK
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リオデジャネイロオリンピックの柔道女子で、地元出身のハファエラ・シルバ選手が金メダルを獲得したのを記念し、その名前がつけられた幼稚園が市内に開園し、シルバ選手が「勉強やスポーツを諦めなければ、人生を変えることができます」と、子どもたちを励ましました。
ブラジルのリオデジャネイロに17日、開園した幼稚園の式典には地元の市民、およそ100人が集まり、出席したシルバ選手を熱烈に歓迎しました。
シルバ選手は「ファベーラ」と呼ばれる地元の貧困地域で育ちながら柔道に打ち込み、柔道女子57キロ級でブラジルにとって、今大会初の金メダルをもたらしました。
シルバ選手は「勉強やスポーツを諦めないでください。そうすれば、私と私の家族の人生を変えたように、あなたの人生を変えることができます」とあいさつし、子どもたちを激励しました。
幼稚園には近隣の地区から5歳以下の子どもたち、およそ300人が通う予定です。
式典に来た女の子は「シルバ選手はファベーラで育ったのに金メダルを取って、すばらしいです。ブラジルのシンボルです」と話していました。
ブラジルでは、貧困から麻薬や犯罪に手を染める子どもたちが少なくない中、市当局は教材や、かばんを無料で提供する、こうした幼稚園を110か所設置し、子どもたちを支援する計画です。
近くに住む女性は「ブラジルが彼女のような選手を持ったことを誇りに思います」と話していました。
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