イタリア中部地震の被災地で「子どもの心のケア」支援を開始、セーブ・ザ・チルドレン


時事通信
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[公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン]
子ども支援の国際NGOであるセーブ・ザ・チルドレンは、8月24日未明(日本時間の24日午前)のイタリア中部を震源とするマグニチュード6.2の地震発生を受け、街全体に壊滅的な被害が出たアマトリーチェで、被災した子どもたちの心のケア*支援を行うため、子どもが安心・安全に過ごすことのできる空間「こどもひろば」を、25日から開設します。
「こどもひろば」は、被災した子どもたちのために、避難所などに設置する安心・安全な空間です。子どもたちが被災前の日常生活で行っていた遊びなどを通して、子どもらしくいられる時間を取り戻し、被災による影響からの立ち直りをサポートします。セーブ・ザ・チルドレンは、この「こどもひろば」を、世界中の紛争や災害などの緊急支援現場で実施しています。

「危機的な出来事に直面し、不安やストレスを抱えた子どもたちが、自分が経験したことを上手に対処できるようにするためには、心のケアの支援が必要です。セーブ・ザ・チルドレンは、東日本大震災や熊本地震の被災地でも、震災直後に『こどもひろば』を開設し、被災した子どもたちへの支援を行いました。震災の経験が子どもたちの心に長期的な影響を残さないためにも、こうした支援はとても大切なのです。」セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン事務局長 千賀邦夫

*緊急下の心のケア:国連や人道支援機関が参加するIASC(Inter-Agency Standing Committee:機関間常設委員)によるガイドラインでは、緊急下の心のケアを表現するために、精神保健と社会心理的支援と併記しています。セーブ・ザ・チルドレンの心のケアは、この心理社会的支援にあたります。

<セーブ・ザ・チルドレン概要>
セーブ・ザ・チルドレンは、すべての子どもにとって、生きる、育つ、守られる、参加する、「子どもの権利」が実現されている世界を目指して活動する子ども支援の国際NGOです。1919年に英国で設立され、現在、日本を含む29ヶ国の独立したメンバーが連携し、約120ヶ国で子ども支援活動を展開しています。2015年には、およそ9,400万人(うち、子ども約6,200万人)に支援を届けました。日本では、1986年にセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンが設立され、国内外で、行政・地域と連携し、子どもたちとともに活動を行っています。
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