日本経済新聞様
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岩手大学と岩手銀行は同大のキャンパス内に共同で事業所内保育所を設置する。11日、両者が連携協定を結んだ。定員は12人で、原則両者の従業員のみが利用できる。2017年度中に開所する。同大によると、国立大学が民間と共同で事業所内保育所を設置するのは全国初という。
「岩手大学・岩手銀行事業所内保育所(仮称)」は、キャンパス内の未利用地約740平方メートルに木造平屋建てを建設する。延べ床面積は約150平方メートル。産休明けから小学校に入るまでの乳幼児が対象で、運営時間は午前7時半から午後6時半まで。定員の枠は両者で半分ずつとしている。運営は民間に委託する。
内閣府が昨年4月に始めた「企業主導型保育事業」を活用する。認可保育所は定員20人以上という制限があるが、企業主導型は19人以下でも整備費や運営費で「認可保育所並み」の補助金を得られる。
岩手大は09年度から男女共同参画を積極的に進めており、女性教員は同年度の9%から現在13%に増えた。若手の女性教員が増えたことで14~16年度には5人の赤ちゃんが生まれた。それ以前は20年間に1人だった。学内でニーズ調査したところ、常時保育を望むのは1桁だったため、岩手銀に共同事業を提案した。
岩手銀は昨年5月、厚生労働省から女性活躍推進法に基づく「基準適合一般事業主」(えるぼし認定企業)で最上位の認定を受けた。「事業所内保育所は以前から検討していたが、立地などが問題で単独では難しいと考えていた」(同行)。田口幸雄頭取は「女性がもっと活躍できる環境を整えたい」と話した。
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