「二股」かけられ、保育所開園できず 地主側が「スーパーにしたい」 もう一つの計画に役所気づかず…


産経ニュース様
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 東京都西部で今年9月に開所予定だった保育所が、地主側の意向でスーパーマーケットに貸し出すことになり、計画が撤回されていたことが12日、分かった。役所側は近隣住民への説明会も終え、異論も出なかったため、順調に開所するはずだった。地主側が「二股をかけている」ことに気づかなかった役所側は、議会での説明で「今後はしっかり精査したい」と反省の弁を述べている。
 (WEB編集チーム 三枝玄太郎)
 役所や関係者によると、保育園が開所される予定だった土地には、銭湯があった。建物の老朽化が進んだため、地主は建て替えを検討。土地に余裕があったため、都内の不動産会社に残りの活用について相談し、中高層ビルを建設することにした。
 不動産会社は、中高層ビルに入るテナントについて、品川区の保育所事業者に打診。慢性的に保育所が不足している上、地主側から役所に保育園を開所したいとの申し出があったことから、ビル1階に開所、整備する方向で話がまとまったという。
 役所は、0~5歳児の80人程度の認可保育所を予定。昨年6月には役所の課長も同席し、近隣住民を対象とした説明会を開いた。役所によると、住民から特に反対意見は出なかったという。
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