NHK NEWS WEBさま
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ユニセフ=国連児童基金は、去年1年間、北アフリカのリビアからヨーロッパを目指して地中海を渡ろうとした、難民や移民4500人余りが死亡し、このうち子どもは700人以上に上ると発表し、国際社会に対し、難民や移民の子どもたちの保護に取り組むよう求めました。
ユニセフが27日発表した報告書によりますと、去年1年間に、リビアからヨーロッパを目指して地中海を渡る途中、密航船が転覆するなどして命を落とした難民や移民は4500人余りで、このうち子どもは700人以上に上るということです。
リビアから地中海を渡ろうとして、命を落とす難民や移民は年々増えていて、報告書によりますと、ことしも1月だけで少なくとも228人が死亡し、この中には40人の子どもが含まれているということです。
また報告書では、密航しようとした女性や子どもが移動の途中で、性的暴行などの被害にあっているほか、リビア当局に拘束された難民や移民が収容されている施設では、十分な食事も与えられず劣悪な環境に置かれているとしています。
ユニセフは、子どもたちの安全を守る措置が必要だとして、国際社会に対し、特におとなの同伴者のいない子どもの難民や移民を搾取や暴力から保護するだけでなく、難民や移民を生み出す根本的な原因を解決するための行動を起こすよう求めました。