保育士の給与補助、月2万円前後の方針 千葉県知事


日本経済新聞様
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千葉県の森田健作知事は18日、県内で働く保育士の給与に対し、県が月額2万円前後を上乗せする方針を明らかにした。2017年度中に支給をスタートする予定で、関連予算を6月の定例県議会に提案する補正予算案に盛り込む。保育士の待遇改善で人材を呼び込み、待機児童の解消につなげたい考えだ。
 同日の定例記者会見で「(3月の)知事選で2万円くらい上げたいと言ったのは事実だ。これをしっかり踏まえて後日発表したい」と述べた。
 保育士の給与補助で先行する東京都は17年度から月額2万1千円を上積みし、補助総額を4万4千円に引き上げている。東京都との給与格差が開くことで「保育士の流出を止めなければならない」(県幹部)との危機感が強まっていた。
 すでに県内でも一部の市町村が保育士の待遇改善に乗り出している。浦安市や成田市は独自の給与補助制度を導入。野田市や流山市は市内に勤務する保育士の家賃補助として1人あたり月額8万2千円を上限に助成している。
 保育士の待遇改善については県内市町村の対応にバラツキもあるが、県健康福祉部の幹部は「県が補助を始める場合、すでに独自の給与補助を導入している自治体にもメリットがあるようにしたい」と強調。現在は詳細な制度設計を詰めている段階だが、支給対象地域は県内の全市町村とする可能性が高い。
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