保育所の仕事、ICTで減らす 経産省が実証実験


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朝日新聞様
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 深刻な保育士不足に対応するため、経済産業省が保育士の仕事の負担を減らすための実証実験に乗り出す。保育所が自治体から運営費の給付を受けるための手続きを電子化することで効率化できるかを検証し、ICT(情報通信技術)導入の指針づくりをめざす。

 認可保育所などは市区町村から運営費を受け取るため、子どもの名簿や利用時間、保育士の人数などを毎月まとめて市区町村に提出している。経産省によると、多くの自治体が手書きの書類でやり取りしており、書式や添付資料も自治体ごとに異なるため、保育所を運営する側の負担になっているという。

 実証実験は12月中旬にも始める。東京都や沖縄県などの10市区や保育所、システム開発業者が連携。複数の自治体間で使える統一のデータ書式の作成や、この書式から必要な情報だけを自治体のシステムに取り込む仕組みづくりを進める。来年3月までに効果を確かめ、指針をまとめる。

 政府が打ち出した「子育て安心プラン」では2020年度までに32万人分の保育の受け皿整備を進めるとしており、厚生労働省の試算ではこのために新たに7・7万人の保育士が必要になる。経産省の担当者は「ICT化で保育士が働きやすい環境づくりを進めたい」としている。


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