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思い出をいっぱいありがとう-。京都府福知山市新庄の一成保育園(上野富美枝園長)で、旧園舎とのお別れ会が23日に開かれた。敷地内に建設された新園舎の使用開始に伴って旧園舎を取り壊すためで、在園児や卒園児の保護者、退職した先生ら大勢の人が訪問。当時の思い出をたどりながら、園内を見て回って、世話になった園舎に最後の別れを告げた。
旧園舎は40年以上前に建てられ、耐震上の関係もあることから、子どもたちにより良い保育環境を用意しようと、新園舎を建てることにした。園児らは18日から新園舎に移っており、旧園舎は来年取り壊し、園庭になる。
今回の催しは、思い入れのある人たちが、旧園舎とお別れする機会を-との思いで企画。市内のほか、京丹後市や舞鶴市からも、保護者や卒園児が駆けつけた。親子2代で同園に通ったという家族もいて、思い出の詰まった園舎を自由に見て回った。
またこの日は、クレヨンで壁にお別れの言葉などを記入できるようにしており、「一成に来てよかった」「いっぱい笑って遊んだね」「40年間ありがとう」など、多くのメッセージが書き込まれた。
同じ時期に子どもを通わせ、久しぶりに再会する保護者もいて、子どもと一緒に記念撮影する姿も。旧園舎には、にぎやかな声が響いていた。
0歳~6歳まで通った昭和小3年の新井千尋さんは「思い出いっぱいの園舎なので、無くなるのは寂しい」。子ども3人を通わせた木下美幸さん(47)=かしの木台=は「寂しいですが、お世話になった先生や当時の保護者たちと再会し、話ができたのは良かった」と話していた。
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