病児・病後児保育施設 「あるぷす」あす開所

保父さんと子供のイラスト
長野日報様
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伊那中央行政組合は9日、運営する伊那中央病院(伊那市)の敷地内に新設した病児・病後児の保育施設「病児保育室 あるぷす」を開所する。同組合を構成する伊那市、箕輪町、南箕輪村の病気治療中や回復期にある1歳から小学6年生までが対象。定員は6人で、利用できるのは平日の午前8時~午後6時。保育士4人、看護師1人の体制で、子どもたちを一時預かりする。7日に内覧会を開き、関係者らが子育ての安心につながる新たな施設を見学した。

3市町村が実施主体で同組合に運営を委託。同病院西側の院内保育所に隣接する場所に平屋建て約100平方メートルで整備した。事業費は2570万円で年間の運営費は人件費含めて約1000万円。保育室のほか観察室などを設け、年間1000人余りの利用を見込む。

従来、箕輪町、南箕輪村の病児・病後児保育は上伊那生協病院(箕輪町)、伊那市は同生協病院とまえやま内科胃腸科クリニック(駒ケ根市)に委託して実施。共働きや核家族化などで需要は高まっており、あるぷすと共に今後も継続する。

内覧会で同組合長の白鳥孝伊那市長は「子ども目線の設計で十分な広さを確保した。木のぬくもりもある空間に仕上がり、雄大な景色に囲まれたこのいい環境で過ごしてもらえれば」と話した。

利用には市町村の保育担当課へ事前登録が必要で、医師の診断を受けて前日に予約(電話0265・78・5033)する。連続7日間まで利用が可能。料金は1人1日3000円、4時間までは1500円(3市町村在住の保育園、認定こども園在園者は無料。幼稚園在園者は市町村によって料金が異なる)で、食事、おやつ代は別途実費負担になる。

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