東急、祐天寺に駅ビル 駅直結の保育所入居

認可保育所のイラスト
日本経済新聞様
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 東京急行電鉄は2018年秋、東急東横線の祐天寺駅(東京・目黒)に駅ビルを新設する。商業店舗や賃貸オフィスのほか、子会社が運営する保育所が入居する。周辺地域は保育需要が高く、待機児童問題も深刻になっている。駅直結の保育所を設けることで、子育てと仕事を両立させたい人の利便性を高める。


 東急は同駅で、街の東西をつなぐ自由通路や高架下スペースの整備を進めてきた。現在の駅からやや渋谷寄りの場所に、延べ床面積約2000平方メートルで地上6階建ての複合ビルを建設する。

 物販、飲食などの店舗のほか、4フロア分はオフィスとして企業などに賃貸する。祐天寺駅の1日平均の乗降客数は16年度で約3万900人。駅ビルの新設により、集客力を高めたい考えだ。

 ビル2階の全フロアを占める保育所が目玉となる。子会社のキッズベースキャンプ(KBC、東京・世田谷)が運営する「KBCほいくえん祐天寺」を、ビル開業と同時期に開設する。

 KBCは従来、東急沿線で学童保育を展開してきた。4月に大井町駅(東京・品川)の近くで第1弾となる未就学児の保育所を開設する。祐天寺駅が2カ所目となる。午後8時30分までで、土曜日も子供を預かる。

 東横線沿線の目黒区では、17年4月時点で保育所に入りたくても入れない待機児童が617人発生した。16年の2倍のペースだ。

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