性的虐待「しない」「させない」 男性保育者の信頼獲得へ 来月仙台で予防セミナー

児童虐待からの保護のイラスト
河北新報さん
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仙台市内の男性幼稚園教諭や保育教諭らでつくる「子育伊達(こそだて)乳幼児楽会」(加茂光孝楽会長)は「管理職と男性保育者のための性的虐待予防セミナー」を8月23日、青葉区五橋の仙台レインボーハウスで開催する。
 仙台圏で男性保育者による幼児への性的虐待事件が続発していることから企画された。信頼される存在となるため、虐待を「しない」「させない」ための環境づくりを男性保育者側から積極的に提案する。
 保育事故に詳しい東京きぼう法律事務所の寺町東子弁護士が「性的虐待のリアル 長期化する深刻な心への影響」と題して講演。寺町弁護士らが講師となり、管理職と保育者に分かれて研修する。
 管理職向けには、男性保育者を採用する際の留意点や開園時の見回り・監督体制の在り方、事案が発生した場合の対処法などを具体的に助言する。
 保育者向けには虐待が子どもに与える影響や、保育者が受ける処分内容などを紹介。子どもを守る存在としての自覚を促す。受講者には修了証を発行、園内で掲示して職員間の信頼醸成に役立ててもらう。
 同会の四釜喜愛(よしなる)楽頭は「事件によって保護者だけでなく、女性保育者の間にも同僚の男性に対する漠然とした不安が広がっている」と指摘。「安心して子どもを預けてもらえるよう、男性側が自ら学び律する姿勢を示すことが大切。女性管理職にもぜひ参加してほしい」と話す。
 参加料は一般3500円、会員3000円、学生1000円。連絡先は向山こども園022(229)0169。

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