「園庭にツリーハウスを」 小学生がネット募金に挑戦中

秘密基地・ツリーハウスのイラスト
朝日新聞さま
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学童保育の園庭にツリーハウスを造りたい――。そんな夢を抱いた茨城県つくば市の小学生たちが、建設費用を集めるため、インターネットで資金を募るクラウドファンディング(CF)に挑戦中だ。看板やPR動画も自作して、協力を呼びかけている。

 挑戦しているのは、つくば市の学童保育「Kids Creation Afterschool」に通う小学1~5年の16人。メンバーの多くが小学1、2年生だ。

 この学童保育では、身近なことについてアイデアを出して解決する「探求プログラム」がある。今夏は「園庭をおもしろくするにはどうしたらいいか」をテーマに子どもたちで話し合った。

 3年生の石井想一朗さん(8)が「秘密基地を作りたい」と提案。庭で秘密基地のイメージを描くと、多くの子どもが木の上に秘密基地を描いた。子どもたちは「木の上にあったらおもしろい」「庭がせまくならないね」と、ツリーハウスを造ることに。ツリーハウスでしたいことも、読書にハンモックでの昼寝と様々。2年の青柳玉緒さん(7)は「おやつパーティーをしてみたいな」。

 思いを聞いた職員が試算した経費は130万円。「道端でパフォーマンスして寄付をお願いする」「草取りを手伝ったらいいかな?」。想像のつかない金額に、実現できるのかわからず、涙する子どももいた。CFという方法を職員から聞き「みんなに仲間になってもらえればできるかもしれない」と挑戦を決めた。

 園庭の木を基礎に造るツリーハウスは床にクレヨンを並べて形を考え、その上に模造紙を置いて写し取り、段ボールの看板に描いた。CFのイベントで流す動画は、職員のつてでプロに助言をもらい、最年長の中島光翔さん(11)が見守りながらスマホで撮影。協力を呼びかける手紙に「ぼくたちは小学生だけどツリーハウスをつくりたい」と記した。

 代表の宮嶋さやかさん(42)は「子どもたちの熱意に、いつの間にか心を動かされていた。大人になった時、大勢の人と仲間になり思いが集まれば何かを動かせることを、思い出してほしい」と話す。

 14日午前現在、目標金額まであと十数万円。CFは9月11日までで、支援金額に応じ、記念プレートへの名入れや、園庭でのイベント参加などの特典がある。CFサイトのアドレスは(https://camp-fire.jp/projects/view/77286別ウインドウで開きます)。問い合わせは宮嶋さん(029・869・5830)。(円山史)

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