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希望しても認可保育所などに入れない待機児童について、佐賀県内では佐賀市、三養基郡みやき町、杵島郡江北町の1市2町で33人(4月1日時点)に上ることが県のまとめで分かった。県は4月1日時点の待機児童数を「ゼロ」とする目標を掲げ、保育士確保などに取り組んできたが、昨年同時期の34人からほぼ変わらず、達成できなかった。
待機児童は佐賀市が22人、みやき町8人、江北町3人。年齢別では、0歳が7人、1歳17人、2歳5人、3歳4人となっている。特定の園のみを希望しているなどの「潜在待機児童」は、4市2町で232人。昨年同時期から1人減と横ばいとなっており、佐賀市が113人で最も多く、次いで鳥栖市が51人、小城市の42人と続く。
県こども未来課などによると、佐賀市の場合、22人全員が、きょうだい児。同じ保育施設への希望を出したものの、保育士不足や定員オーバーなどで待機児童となった。みやき町では施設が不足し、本年度当初予算で3歳未満児を対象にした小規模2施設を整備するが、3歳児の待機もいるため「本年度中の待機解消は困難」という。江北町は宅地開発が進み子育て世帯が増加、3歳未満児の希望が急速に増えたことが背景にあるという。
「子育てし大(たい)県」を掲げ、子育て支援施策を展開している県は、目標が達成できなかったことに対し「(事業主体の)市町に頑張っていただいたが、待機児童が発生したことは残念な結果」とコメント。「根底には保育士不足があると考えており、保育士の業務負担軽減を進めるなど、今後も対策を講じたい」と話す。
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