週5で一時預かり、全園で実施へ 大津市立幼稚園

幼稚園の散歩のイラスト(カート)
京都新聞さま
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大津市は、来年度から市立幼稚園の一時預かり事業を全園で週5日間実施する方針を固めた。幼児教育・保育無償化によって起こる保育園と幼稚園のサービス格差を埋め、今春4年ぶりに起こった保育園の待機児童解消への一助にするのが狙い。

 一時預かり事業は保育終了後の午後2~5時に行う。現在は市内31園のうち21園が週5日間、10園が週2~4日間、1回300円で実施している。市は来年度から全31園で午後5時まで預かる方針だ。

 夏休み中も市内拠点園8園程度で午前9時~午後5時での実施を目指す。従来は各園で計約10日間開園してきたが、働く母親に配慮する。拠点園の選定と保育料などは今後検討する。

 政府は2019年10月からの幼児教育・保育の無償化を掲げており、幼稚園より保育時間が長い保育園に人気が集まる可能性がある。だが、同市では今年4月時点で58人の待機児童が出るなど年々保育ニーズが高まっている。

 市は、幼稚園の一時預かり事業の拡充により、実質的な保育時間を保育園に近づけることでサービスの不公平感解消を図る。待機児童解消のため、近年園児が減少傾向の幼稚園に入園誘導をする狙いもある。

 拡充には指導員確保や伴う予算が必要で、市は新年度予算に経費を盛り込む予定。市は「保護者からのニーズが高く、通園する園での格差が出ないよう拡充したい」としている。

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