保育士就職、山形でぜひ! 県、19年度からガイダンス事業を検討

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山形新聞さま
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県は2019年度、保育人材の確保を進めるため、県外の保育士養成校を対象に、本県出身の卒業予定者に県内回帰を促すガイダンス事業を検討している。県の担当者らが隣県を中心に出張し、県の保育施策や県内保育団体による研修制度を積極的に情報提供して県内就職につなげていく。

県子育て支援課によると、ガイダンスは本県出身者が多い仙台市や新潟市などの養成校をターゲットに複数回開催する方針。開催時期は、各養成校での就職ガイダンスが集中する5~7月の時期を想定している。

ガイダンスは、県の担当者や県保育協議会などの保育団体、県内回帰した先輩保育士らがチームを組んで県外の養成校などに出向く。本県で保育士として働くイメージを具体的に伝える一方、県内で行われている先輩保育士と新任保育士との情報交換会といった研修事業や、仕事と出産・子育てとの両立についても相談に応じる。

県外養成校への対応では、県はこれまで就職担当職員にアプローチして学生の県内就職を働き掛けてきたが、19年度からは本県で保育士として働く魅力などを学生に直接説明することで効果的な人材確保につなげたい考え。県福祉人材センターのマッチングシステムへの登録も促し、各保育施設の特色も紹介する。

同課によると、具体的な人数は把握しきれていないが、本県で勤務している県外養成校卒業者は全体の1、2割程度という。同課は新規事業を通じて「保育人材確保の取り組みを一歩進め、待機児童の解消にも結び付けたい」としている。

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