わが子の今 アプリで確認 端末で入退室を記録 小松市保育施設 導入進む

コンピューターを使いこなす子供のイラスト
中日新聞様
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公立の取り組み 北信越初
「保育士の事務作業時間減」
小松市立の保育施設で、情報通信技術を活用したシステムの導入が進んでいる。保育士が記入した子どもの情報を保護者がスマートフォンのアプリで見られるほか、タブレット端末で入退室の打刻も記録できる。市は、保護者の利便性向上と保育士の業務効率化を目指している。公立では小松市が北信越地方で初めての取り組みになるという。(竹内なぎ)

十五日夕、二十一人が通う那谷保育所では、保護者が子どもを迎えにやって来た。保育士が子どもの帰宅準備を済ませる間に、保護者は玄関に設置されたタブレット端末を慣れた手つきで操作。あっという間に子どもの退室記録を付けた。

システムは、IT企業「コドモン」(東京都)が提供。これまで保育士が手書きしていた入退室の記録をタブレットで打刻し、延長保育の料金も自動で計算できる。

同保育所の橋本真紀所長(47)は「事務作業の時間が減り、子どもと接する時間が増えた」と笑顔を見せる。

このほか子どもの排便、検温などのデータや、園での様子を書いた日誌などを保育士がタブレット端末に記録し、保護者はスマホで確認できる。連絡事項や行事で撮影した写真の共有といった機能もある。

五歳と二歳の男の子を通わせる生水(しょうず)由加里さん(39)=矢田野町=は「子どもの様子がリアルタイムで見られるので安心できる」と話す。

那谷保育所では昨年十一月、金野、瀬領両保育所では同十二月から始めた。認定こども園だいいち、やたの認定こども園あおぞらでも四月に導入する予定だ。市によると、民間の保育施設では同様の取り組みが広がっている。

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