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一生懸命ハイハイをしようとする赤ちゃんの姿って何とも可愛いらしいですよね。
ハイハイは身体的な発達にとって大切といった声をよく聞きますが、実際どうなのでしょうか? また、この時期の赤ちゃんにおすすめの遊びはどんなものがあるのでしょうか?
今日は現役保育士の先生に、ハイハイ期の赤ちゃんにおすすめの遊びについて、成長と発達にあわせて園で取り入れている遊びをご紹介いただきました。
Q、ハイハイする子が興味をもつものは何?
ーズバリ、“目に入るものなんでも!”です。
赤ちゃんは寝かせられている状態から、「寝返り」→「座位」→「ハイハイ」→「歩行」といった順番で発達をしていきます。寝た状態から座ることができるようになることで、子どもたちの目の高さが変わります。(※1)
この変化は子どもたちの世界の広がりを表しています。今まで見えなかったものが見えるようになり、自分が知らなかった世界があることに初めて気が付くのですね。ですから、目に映る全てが興味関心の対象になっていくのでしょう。
Q、ハイハイする子、保育園ではどんな遊びをさせている?
ー“まてまて~”遊びをしています。
“まてまて~”遊びとは、大人が「まてまて~」と声をかけながらハイハイで子どもを追いかけ、子どもがハイハイで逃げるという遊びです。ご存じの方、“やったことある!”という方も多いと思います。
これは”追いかけられるー逃げる”という大人とのやり取りを楽しむ遊びです。
source:https://www.shutterstock.com
大人に沢山“遊んでもらう経験”を積むことで、“遊ぶって楽しいな”ということを知っていくのです。
この経験は後々の子どもたちの遊びへの意欲に繋がっていくと考えられています。(※2)
またハイハイは身体的発達においても重要な意味があると言われています。
赤ちゃんはハイハイをする時、親指を反らせるように立てて床を蹴っています。この親指の蹴る力や踏ん張る力は土踏まずの形成にも影響していくのだそうです。(※3)
“まてまて~”遊びは楽しくもあり、遊びの中で自然に沢山ハイハイをすることが出来る遊びだと思います! この遊びなら、おうちでも簡単に楽しんでできるのではないでしょうか。
Q、ハイハイの園児に特に気を付けていることって?
ーとにかく怪我をさせないことと誤飲の防止です。
赤ちゃんは身体的発達において頭部が非常に重たいという特性があり、不安定で転倒の危険性が非常に高くなります。大人は転倒しそうになるととっさに手をついて自分を守ることができますが、赤ちゃんはそれが出来ません。ですので転倒による怪我がないよう注意を払っています。
また、この時期の赤ちゃんは探索活動が活発になり、手に取るものを五感を使って確かめるとされています。(※4)よく赤ちゃんが自分の周りにあるものを手に取り、口に入れたりするのと目にすることがありますね。そのため、誤って飲み込んでしまうこと(誤飲)のないよう気を付けなければなりません。
子どもたちの目に触れるおもちゃ等は常に点検し、清潔・安全を保っています。また、危険だと思うものは届かない場所に置くか、目に触れないようにしています。
Q、ハイハイをしない子って保育園で実際に増えている?
ーそうですね……あまり感じたことはありませんが、それは保育者がハイハイをすることの重要性を理解しているため、ハイハイを促すような活動を取り入れているからかもしれません。
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確かにつかまり立ちや歩き始めが早い子もいます。それが悪いということではないと思います。 しかし先ほど述べたように、ハイハイは子どもたちの身体的発達において大切な意味を持っています。そのため、つかまり立ちや歩き始めた後でも、遊びの中で自然にハイハイが出来るような工夫をしています。
子どもたちの“立ちたい!”“歩きたい!”気持ちを中断させてまでハイハイをさせるのではなく、その活動にプラスしてハイハイも出来るように援助していくという感じですね!
もちろんハイハイをしないからダメ!ということではありませんし、発達には個人差があります。子ども子どもの姿や発達段階を理解し、緩やかに穏やかに発達を促していけたらなと思っています。
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