保育士不足、解消目指せ!園とマッチング、離職抑える ユニファが人材紹介支援

マッチ売りの少女のイラスト
オピ・リーナ様
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保育園などでの昼寝時の見守りシステムを展開するユニファ(名古屋市)は、人材不足に悩む施設向けに保育士の人材支援サービスを始めた。事情に詳しい同社の知見を生かして、きめ細かに人材需給の提案をすることで、早期の離職を抑え、質の高い保育の提供につなげる。(長田弘己)

当面は東京都港区などを中心に1都3県(千葉、神奈川、埼玉)を対象にして、4月以降からは全国展開を検討する。

同社は、昼寝中の子どもの体の動きから呼吸数や体の向きなどのデータを測定し、タブレット画面で管理するシステム「ルクミー午睡チェック」を、全国700の保育施設に導入。これまでの納入実績から、現場の保育士からは労働環境への要望、保育施設側からは求める人材などの具体的な情報が集まってきており、人材紹介の場で生かせると判断した。

さらに、保育士への支援サービスとして、インターネット上で動画などを見ながら学べる研修も2019年1月から一部スタート、4月から本格展開する。マネジメントや保育内容など40項目以上の講座を用意した。

厚生労働省が15年にまとめた資料によると、保育士の離職率は10.3%だが、民間に限ると12%に上る。さらに、免許を持ちながら仕事から離れている保育士(潜在保育士)は70万人以上いると推測され、都心部では慢性的な人手不足に陥っている。

ユニファの担当者は「双方が満足のいくマッチングができれば、離職率も低くなる。将来的には潜在保育士も掘り起こし、人材不足解消につなげたい」と意欲を見せる。

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