市会議員 渋谷たけしが歩く「横浜の現場」【3】 活動報告 子育て現場の課題と未来 認定こども園 山王台幼稚園・田野岡園長に聞く

横浜マリンタワーのイラスト
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南区や横浜で活躍しているさまざまな分野の方のお話を伺い、政策提案などに生かす取り組みの第3回です。

永田の丘の上に1974年に創立された「山王台幼稚園」は幼稚園と保育所の機能・特長を併せ持つ「幼保連携型認定こども園」です。田野岡由紀子園長に園の特長や4月に開園する企業主導型保育事業による保育所について聞きました。

幼保一体のこども園

渋谷 2013年に認定こども園として「風の子こども園」を併設されました。こども園について教えてください。

田野岡園長(以下、田野岡) 認定こども園は、教育・保育を一体的に行う施設で、幼稚園と保育所の両方の良さを併せ持つ施設です。乳児から幼児まで、約300人が同じ敷地で一貫した教育保育を受けています。

渋谷 子育てをしながら仕事をするお母さんにとって、強い味方ですね。

田野岡 働くお母さんにとって、選択肢が増えたのではないかと思っています。ここでは定員いっぱいの状況です。

無償化で人材確保急務

渋谷 国では今年10月から幼児教育・保育の無償化が始まります。

田野岡 今まで以上に多くの方が幼稚園や保育所に子どもを預けるでしょう。そうなると、受け入れ施設の人材が不足することが考えられます。

渋谷 幼稚園の先生や保育士の人材確保が重要になりますね。

田野岡 幼稚園の先生は不足しています。働くお母さんを支援するためには、子どもを預かる先生を確保しなければいけません。そこで、今年4月、南太田駅のそばに内閣府が推奨する「企業主導型保育事業」の一つとして、1、2歳の子どもをお預かりする「ゆずの実保育園」を開園します。

渋谷 どのような保育園になりますか。

田野岡 山王台幼稚園の先生の子どもをお預かりし、先生が安心して働ける環境を整えます。また、提携企業の従業員や地域の方のお子さまも預かり、南区の働くお母さんを応援していきます。

渋谷 市の認可保育所は前年の10月に申し込んで、結果が出るのが翌年の2月。しかも、上位に希望した園に入れないことも多いですね。

田野岡 既存の保育所だけではカバーしきれなくなっています。認定こども園も多くの需要がありました。企業主導型の保育所も同じように認知されれば、需要が増えるでしょう。横浜にもっと増えたらいいですね。

渋谷 子育てに関する国の制度も変わりつつあります。横浜でも子どもを預けやすい環境を作っていかねばなりませんね。


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