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日本人も中国人も子どもの教育に対して熱心であることに変わりはないが、文化や習慣を反映する教育理念や教育方法には日中で相違が見られる。中国メディアの今日頭条はこのほど、日中の幼稚園の様子を比較し、「日本の幼稚園の教育内容は子どもの一生の幸福が考えられているものだ」と感心した様子で紹介する記事を掲載した。
記事は、「子どもの心身が急速な成長を遂げる幼児期に受ける教育は、子どもの人格に大きな影響を与え、一生の習慣を身に着けるのを助ける重要な役割を果たす」とし、中国は幼児教育において日本から学ぶべる点は多いと主張した。
続けて、日中の幼稚園の環境を比較し、「日本の幼稚園の設備は非常にシンプル」と指摘。教室で目に付くのは、ピアノ、テレビ、ポータブルスピーカーぐらいだが、「中国では現代教育のためにビデオカメラやパソコン、プロジェクターなどの設備が求められている」と、大きな違いがあると主張した。
しかし、日本の幼稚園の教育理念は「個々の子どもが持つ潜在能力を伸ばすことを目指し、子どもの創造力を開花させる」ことを目指していると説明した。他にも、「自分の持ち物を自分で管理し、自分で着替える、トイレに行く」といった、独立した生活習慣を身に着けるよう教え、「大人が手を貸さないのは、中国の親とは正反対の教育」と驚きを示した。
また教材も、「知識を詰め込むという中国の方法とは異なり、日本は総合的な教育をしている」と指摘。生活のあらゆる分野を通じて、「基本的な生活技能を身に着けるように教えられる日本の子どもの一生は幸福に違いない」と主張した。
日本の教育理念を見て、「中国では幼稚園の豪華さを重視しすぎて、子どもに良い習慣を身につけさせることを軽視している」と感じる中国人の親の声もあり、「子どもの幸せとは、何をしてあげることなのか」を考えさせられた中国人も多いようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
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