10連休で県内保育園の対応は 多くは4月28日から9連休

ゴールデンウィークのイラスト「GW」
山陽新聞さま
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皇位継承に伴う10連休(4月27日~5月6日)で、幼い子どもの預け先に頭を悩ませる保護者は少なくないだろう。国は自治体に対して地域の実情に応じた保育の確保を要請しており、岡山県内の保育園や認定こども園でも検討を加速させている。各自治体や保育施設への聞き取りによると、岡山、倉敷市などで一部の園が休日対応を行うものの、多くの施設は4月27日の土曜を除く9連休になりそうだ。

現時点で何らかの対応を行う公私立の施設があるとしているのは、岡山、倉敷、津山など7市と矢掛、勝央の2町。7市では通常の休日と同じく、事前に申し込めば指定の園に預けられる「休日保育」などで対応し、各園によって実施日は異なるが最長で9日間受け入れる。矢掛、勝央町ではそれぞれ公立1園が特例的に一時預かりを行うことにしている。

ただ、政府は10連休中は通常の休日よりもニーズが高まると想定しており、対応が十分かは不透明。岡山市では休日保育を行う園が全施設の1割を下回る見通し。受け入れの拡充を検討中だが、多くは暦通りの対応となりそう。倉敷市でも休日保育の実施は通常と同じ6園で、定員はいずれも1日10人程度に限る。

一方、瀬戸内や真庭、美作市など13市町村は、各自治体が把握する全ての施設で4月28日から9連休となる見込み。里庄町では通常は開園する土曜の27日も含めて10連休にするという。玉野、総社市など4市町は「現時点では対応を検討中」としている。

10連休を巡っては、政府が受け入れ人数に応じて保育施設への補助を加算する制度を創設し、各自治体に対してニーズの把握や受け入れの拡充などを求めている。しかし、人手不足にあえぐ保育現場からは対応の難しさを指摘する声も聞かれる。

倉敷市のある園長は「保護者から連休中の対応に関する問い合わせは多いが、保育士不足でニーズに応えるのは難しい」と指摘。別の自治体担当者は「(連休に人手を確保しても)平日に代休を取らせることができない」と漏らす。

休めない保護者のためにどのような対応が可能か―。各自治体や保育施設はニーズを見極めながら模索を続けている。

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